1.イラン航空

 中部国際空港発でイランに行こうと思うとマレーシア航空を使う以外ないのだが、クアラルンプール・テヘラン間は週一往復しかない。しかもそのクアラルンプール・テヘラン間は実際にはイラン航空の便で、それを共同運行扱いにしている。マレーシアもイスラムの国だから人の行き来がたくさんありそうなものだと思うのだが、あまりないみたいだ。(2006年からアラブ首長国連邦のエミレイツが中部に就航するという。そうなると便利になるかもしれない)

 さてイラン航空の機内にはいくつか不思議(?)なことがあった。まず機内誌。私の席の機内誌と、隣に座った私の配偶者が取り出した機内誌とが違う。見ると片方が8-9月号、もう片方が10-11月号だった。なぜ古い機内誌があるんだろう? (そもそも機内誌の発行が二ヶ月に一度というところから他の航空会社と違う)ちなみに、イランから帰る便でも、もう12月になっていたが、やはり8-9月号と10-11月号が入っていた。

 機内では遠くのスクリーンで映画をやっていたが、上映する映画の案内がない。8-9月号には映画の案内が載っていて、(もし言葉がわかれば)ちょっとおもしろそうな現代イラン映画なのだが、このとき上映されていたのは明らかにそれとはちがって、もっと古くさい感じの映画だった。10-11月号には映画の案内のページは見あたらない。帰りの便では白黒の、古くさい感じというよりは明らかに古い、映画をやっていた。(映写機の調子の具合で白黒に見えた、のではたぶんないと思う)

 機種はB747ジャンボで、全体的にくたびれた感じだった。ヘッドホンはゴムホースを肘掛けの穴に差し込む方式のものだった。(若い人はもしかしたら知らないかもしれない(なんて、僕もそんな言い方をする歳になった)。ヘッドホンにはスピーカーがなく、単なる管になっていて、肘掛けの中で鳴っている(?)音を耳に伝える。でも途中で折れ曲がったりして、あまりよく聞こえないことが多い)それから、私の席も隣の配偶者の席も読書灯が点かなかった。ちなみに、帰りの便では僕らの席の読書灯は正常だったが、その隣の席の読書灯は点きっぱなしで消すことができなかった。

 イランから帰った翌週、テヘランで空港から離陸した直後のC130軍用輸送機が墜落、多数の死者が出るという痛ましい事故があった。報道によれば、アメリカがイランに部品を供給しないため、アメリカ製の軍用機は保守整備ができず、最近は頻繁に事故を起こしているのだという。これが軍用機だけならまだいいが(もちろんよくはないが)、もしかして旅客機も、なんてことはないんだろうなあ。

 客室乗務員はほとんど男性だった。飲み物や料理を配るときは、ちゃんと選択肢があるのに、こちらの希望を聞くことなくテーブルにぽんと置く。「何があるの?」「じゃあ何々をください」とこちらから言って初めて選択をすることができる。それから、食事を配っている最中にシートベルト着用のサインがつくと、ものすごい勢いで台車を片づけてしまって、サインが消えるまで出てこない。まじめ?規則通り?なのかもしれないが、これもかなり珍しい光景だと思う。


テヘランの街

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