国際会議

 参加した国際会議は機械工学国際会議という。僕の発表は太陽電池についてで、太陽電池は機械工学ではない。ただ、会議の中味は機械を中心に材料やら電力やら多岐にわたっていて、僕の発表も違和感はなかった。ようするに、何でもありの会議だったようで、これはこれで色々な話が聞けておもしろかった。なお、日本人は数人参加していたが、みんな招待講演を依頼されてきていて、自分から論文を投稿したのは僕だけだった。やっぱり。
 会議の運営も立派だったと思う。外国からの参加者には空港とホテルの間の移動のサービスもしてくれる。会議期間中の食事は三食とも事務局が用意する。(朝はホテルで事務局が費用負担、昼は弁当、夜は大学の食堂でディナー。ただ、昼の弁当が毎日同じ鳥肉の炊き込みご飯というのが、ちょっと)
 ただし、ひとつだけ感心できないことがあった。なんというか、なんともいえず、時間にルースなのだ。
・開会式の開始が三十分ほど遅れた上、さらに開会式自体が予定より三十分ほど長くかかり、実質的なセッションの開始はいきなり1時間遅れた。
・ある日、セッションと夕食の間に演劇のアトラクションを組み入れてくれたのはいいが、その演劇が長く夕食が一時間ほども遅れた。(しかもその演劇はベンガル語なので、まったく理解不能、たまらず途中退席してしまった)
・ホテルと会場の大学の間にシャトルバスを走らせてくれるのはいいのだが、ある日などは7時45分と8時15分にバスがあると掲示されているにもかかわらず、実際は後のほう一便だった。(おかげで30分以上待ちぼうけをくらった)
・極めつけは発表時間で、11月に来た手紙には発表時間15分と書いてあったのだが、当日もらったプログラムでは、僕の発表があるセッションは1時間半の間に16件もの発表が予定されていた。(だいたい、当日にならないとプログラムがわかんないんだから。どうもぎりぎりになってようやくできあがったふしがある)これどうすんだろう、と思っていたら、セッション開始の時、座長が平然と「発表件数が増えたので、発表は一人7分で」と言い放った。僕は一番はじめの発表だったので、大慌てで予定変更して用意した内容の最初と最後だけしゃべって発表を終えた。7分は短い、とぶつぶつ言って席に戻ると、前に座っていた人が「自分は40枚もOHPを用意してきたんだが、どうしよう」と言った。まったくこの人たちはいったいどうなっているんだ!
 そういえばもうひとつ、会議で驚かされたことがあった。開会式はお坊さんが聖なるコーランの一節を唱えることから始まるのだ。バングラデシュではそれが普通とのこと。国際会議を国際化する気はあまりないんじゃないかな、と言ったら失礼か。なお開会式の主賓はバングラデシュの情報相、現役の大臣だった。かってはBUETで物理を教えていたのだと言う。式が長くなったのはこの人の長い演説のためだし、式の開始が遅れたのもたぶんこの人が原因だ。演説ではバングラデシュの研究者が海外の研究者と交流することの重要性を強調していた。ただPodderは、あの人は言うこととやることが違う、と言って嫌っていた。
 

大学のキャンパス内はとてもきれいです。